将来の展望について話す。出会ってきた人たちをひとりひとり重ね合わせる。あの人はどうやって食べてるんだろうね、なんて。人徳について。あの頃は景気が上向きだったからなあ、いやあの人は不況でもなんでも大丈夫だろう、など勝手に想像してみる。どんな時代にもなんとなく居ついてしまう場所があって、それはみんなのために用意されていて、必死で守らなければならない場所で。きっと今も猫を膝に乗せたりコーヒーをとったりしながら、変わらず生きているのだろう。もう20年近く会っていない。母と私の共通の先生。